どうも、日向夏です。
梅雨明けまだですかね…?
別にどこに行くわけでもないですが、こんなに雨が続くと気分も滅入っちゃうというかなんというか。
今日はですね、ネット上で会った人との話でもしようかなと思います。
ブログらしく文章沢山書きたいと思います。
さてさて、一人暮らししてから一時期めちゃくちゃ『寂しい!』と思うことがありました。誰もいないし、一人で喋るわけでもないし…隣に住んでる人がベランダに出てきたタイミングで自分も出て行こうかなというくらい(実際にはしませんでしたが)『寂しい!』欲がありました。
数年経つと不思議となくなりますね。寝る前は多少寂しくなるけど、後はむしろ一人暮らし最高!楽!!ってなりました。
そんなこんなで誰かと話がしたい私はランダムで通話が出来るアプリっていうのにハマっていた時期がありました。これは本当に運なんですが、通信もいきなり切れたりするし、大体一回限りです。同じ人に当たったことあるけど稀です。
基本的に趣味の話(アイドル・アニメ・サッカー観戦など)をしたい私は女性よりは男性のが共通することが多いので、男の人と喋ることが多かったです。
というか女の人と話しても恋愛話とかさらっさら興味ないし、何話せばいいかも分かんないし、受け身の人だと面倒くさいという理由で避けてました。お姉さんに当たった時「聞いてよ、マジさー」って一方的に話される人で、ずっとお姉さんのターンでした。両極端です。
まあネットというのは不思議なもので顔が見えなければなにしてもいいと思っている人も多少なりともいるから、電話して早々「おっぱい見せて」とかいう人も沢山います。普通に会話してても「彼氏いる?」の後「いないよ」「どれくらい?」「半年かな?(嘘)」「じゃあ、最近したのいつ?」とか大体そういう話に持って来ようとするテンプレ男も多いです。本当、どこかで習ってんの君達ってくらい同じ流れです。予測つきまくりです。すぐさま切ります。因みに露出狂もいるし、女の人でも逆にいるみたいです。ネットってある意味本性出るなあ…と考え深いです。
そんな色々な人達に当たるカオスなアプリだったんですが勿論ちゃんと普通の人もいます。仮面ライダー大好きですって書いてある人に凄く気になりすぎて「好きな仮面ライダーは?」って聞いたら「昭和ライダーですか?平成ライダーですか?」と逆に質問されたこともありました。ガチ勢はそういう区分けをするんだなと学びました。
因みに仮面ライダーアマゾンズっていう、Amazonプライムでやってた仮面ライダーが結構大人向けで、グロいシーンもあるけど、シーズン2からは恋愛シーンもあって面白くてオススメですって言われました。「僕も最初怖くて見てなかったんですけど、見始めたら面白くて…」ってヲタク特有の早口な感じで薦められました。数年経ったけどお姉さんまだ見てないんだ、ごめんな。
あとは色々あっておばあちゃんの一軒家に住んでる人が「寂しいから一緒に住まないか?」とかいきなり言ってきて「一階と二階で分けるから、たまにお酒飲むのに付き合ってくれたらいいから」って突飛なことを言う人もいました。因みに彼は婚活に行ったが「本当、空気読めない奴がいて自分の話ばっかすんの。なんとか場の空気取り持ったけど疲れた」「結局女の子とじゃなくて、一緒にいた男の人と連絡先交換して終わった」って言ってました。話聞く限り悪い人じゃないし話も面白いかったんですが、女の人と交換出来なかった理由を聞いたら「俺、ぶちゃいくだから」って言ってました。笑いました。そんな彼はいい人が見つかったのだろうか、見つかってたらいいな。
ええ、そんなこんなで今日の本題です。
通話アプリで凝りもせず、どこの誰かも分からない人にかけたあの日のことでした。
「もしもし」と話をして見ると、最初はちょっと落ち着いた感じの人だなって印象でした。「アニメ好きなんだ」って言われたので「見るんですか?」と聞いたら、「嫁がね、好きなDVDとか買ってたんだよね。亡くなっちゃったんだけど」っていきなりぶっこまれました。「えっ…ち、因みに聞いて良ければ、なぜお亡くなりに…?」「癌でね、数か月前にこの世を去ってしまったんだ」って言われました。
マジかよ、新しいパターンだわ…と思いました。だってなかなかこういう人に当たることってないですからね…そしてどうしたらいいか少し悩みました。
「もう時間も経ってるし、仕事とかしてるんだけど、なんか色々とやる気が起きなくて、家にこもってばかりで。家にも嫁のものとか残ってて、でも整理仕切らないんだよね…」ってぼそぼそと言われました。「そうねー、そっかあ…」しか言えなかったです。なんも言えねえ。聞く限りまだ30代くらいで若く、結婚してそんなに年数も経ってなかったです。
そして死んで別れたときの事か…とふと考えました。一番悲しかったのは物心ついたときから飼ってた愛犬が亡くなった時だなと思い出しました。数十年生きていて、最後は老衰仕切って水も飲めないような状態になってました。飲んでも食べても嗚咽みたいな食事もままならなくて、苦しんでる様子を見てなにもしてあげられなくて、そばで泣いてたら『泣くなよ』って言ってるような感じで私の方に体重かけてきて、また更に泣きました。その後、数日でこの世を去ったんですが、亡くなった後しばらく家族みんななにも言わないで鼻をすする音だけ家に響きました。まだ暑さが残る秋の頃でした。
心の片隅にはあるんだけど、忘れていた記憶がこの人と話して戻ってきて、あの時の情景と感情とそして涙が出てきました。「忘れるってわけじゃないけど、少しずつ時間が経てば変わると思うよ。自分も犬が死んだときそうだったし…」ってその時のことを話しました。
そしてふと私立恵比寿中学のメンバーの事を思い出しました。17歳という若さで亡くなった松野莉奈さんに向けて、同じメンバーの安本彩花さんが『最後に天国で会った時、私の人生をプレゼントしたい』って言ってたんですよ。この記事見たとき泣いたんですけど、そんな素敵な台詞あるんだと衝撃を受けました。だって10代でそれでいて親友であり仲間であり大事な人が亡くなって、そういう風に考えられることが出来るんだと自分も学びました。だからこのことも話して「奥さんも多分そういう風になるのは望んでないし、悲しいかも知れないけど、この子みたいに前向きに生きた方がいいと思うよ」って言いました。「この世には沢山楽しいことがいっぱいあるんだからさ、なんでもいいから興味のあることから始めたらいいよ」ってアドバイスしました。もうどうすることも出来ないし、どこの誰かも分からない人に前向きになれる言葉をかけるしかありませんでした。「試しにアニメのDVDでも見てみたらいいよ、面白いと思うよ」って言ったら「うん、そうしてみる。またあたったら感想言うね」って言われました。
それからしばらくそのアプリしてないので、結局その人とはそれきりなんですけど元気に暮らしているのでしょうか?まあ、なんで書いたかって言うとたまたまふと思い出したからなんですけど、元気だったらいいなと願います。
いくつになっても別れって悲しいものだなと思います。
因みに私立恵比寿中学のメンバーの話はここにまとめられてるので、良かったら見てください。良い話なので。
少し泣く。
ではでは。